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半同棲していた大好きな、大好きな彼が自死で居なくなってしまいました。
当たり前に明日があったのに。
助けてあげられなくてごめんね。

アボカド

彼はアボカドが好きだった。


私もアボカドが好き。


だった。

過去形。

もうその表現にも慣れた。


たぶん1番一緒に食べたんじゃないかと思う。

少し柔らかくて大きいアボカド。


わさび醤油で食べる。


最後に一緒に過ごした夜も食べた。

だけどそのアボカドは少し腐ってて。

彼が切ってくれたけど、正直イマイチだった。

まあたまにはこんな事もある。


だから私は。

彼と別れた後にまたアボカドを買った。

一緒に食べようと思って。

美味しそうなアボカド。

リベンジだ!と思って買った。


だけど、もう。

その時彼はこの世にはいなかった。


そんな事しらないで。

ルンルン気分で買った。


その後警察から連絡が来た。

友達と私の実家でご飯を食べたとこだった。


アボカドは、食べられずじまい。

食べる気になれず。

捨てた。



あの幸せの時間は、一瞬で悪夢になった。

もう二度と覚めない悪夢。


一緒に食べるはずだったアボカド。

食べられなかったね。


なんでこんなことに。


ごめんね。

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