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半同棲していた大好きな、大好きな彼が自死で居なくなってしまいました。
当たり前に明日があったのに。
助けてあげられなくてごめんね。

死にたくなんてなかった

そう私は思ってる。


彼は死にたくなんてなかった。


本当に普通の生活をしてた。


過去に鬱があったとかもなくて。


誰よりも元気で、笑顔で。


当たり前に明日があった。


次のオリンピックの頃には子供がいるかもね。


なんて話をしてくれた。


最後に私と別れてから、Suicaを買ってるね。

私が持ってない事馬鹿にしたことがあって。

コンビニとかでも使えるから便利だよ。

そんな話をした。

だから、ちょうど駅に来たし買って帰ろう!そうやってバイバイした。


ねえ。

なんでなの?

使う予定だったでしょ?


一緒に使おうよ!

またコンビニでご飯買おうよ!


明日は仕事終わったらご飯行こうね。

約束したのに。


なのに、なんで。


彼が居なくなった直後にみんなから言われた言葉。


今救えても、きっとまた同じ事になる。

一生一人にさせないなんて無理だった。

だから自分を責めないで。


みんな言った。

そうやって慰めてくれた。


だけど。

そんなの誰が分かるの?


彼は死にたかったんじゃない。

だからもしかしたら。

あの日が乗り越えられたら、どうにかなったかもしれない。

私には彼を助けられた。

そこには自信を持っていたい。


絶対に。

絶対に私は彼を助けられた。


助けるっていう表現は違うかもしれないけど。


なのに。

私は。

バカだから。

思いやりもなくて。


こんな事に。


大好きなのに。

こんなに好きなのに。


寂しかったね。

早く会いたいね。

今朝のこと

夢を見た。

彼が死んだと言う概念のない夢。

そこで彼とは別れていた。


だけど私は彼が大好きで。

思い切って連絡をするの。

そしたら会える事になって。

数ヶ月ぶりだね。

なんて話をするんだけど。


私の気持ちを伝えると。

彼は笑顔でそれに応えてくれた。


やったー!

これでまた幸せになれる!


幸せの絶頂だった。


だけどそこで目が覚めた。


いつもの私のアパートだった。


夢か…。

そりゃそうだよね。

もう叶わないんだよね。


だけど、ありがとう。

幸せをありがとう。

会いに来てくれてありがとう。

約束

彼との約束。

居なくなる前にもいくつかしてた。


私の誕生日に富士急に連れて行ってくれると言った。

お互い絶叫が大好きだから。

指切りもして。

楽しみだったのに。

仕事も休むと決めてたのに。

結局仕事してたっけ。

むしろ働けて良かった。


私がボルダリングの大会があった。

応援に来てくれるはずだった。

彼が応援してくれてたから頑張った。

頑張って頑張って。

彼のお揃いのアンクレットを付けて出た。

ちゃんと登ったよ。

頑張ったよ。


ボードも行くって行ったのに。

私も彼も去年一度も行ってないから今年は行こうねって。

私が寒いかやだー。って行ったら、1回だけ行こうね。

そうやって指切りしたのに。

もうシーズン始まったよ?

彼の好きだったスキー場、今年で閉鎖なんだって。

なんでこんなタイミングで。


年末はカウントダウンでボルダリングの大会に一緒に出るはずだった。

出ようか悩んだ。

そしたらね、ジムの仲間が一緒に行ってくれる事になった。

優しいね。

大所帯で行くからきっと楽しいよ。

だけどそこに彼が居ないことが辛い。

みんなはいるのに。

彼だけがいない。

ちゃんと約束守るよ。


これが最後の約束。


彼とした最後の約束が終わる。


終わったらどうなっちゃうんだろう。

生きる目標がなくなる。


12月に入ってから、この胸が締め付けられる時間が多くなった。


涙が出るとか。

そんな感覚ではなくて。


ただただ胸がぎゅーっとなる。


寂しいとも違う。

悔しいとも違う。

後悔でもない。


感情をなんて表現したらいいのか分からないけど。


ただ一つ分かることは。

とにかく会いたい。


ただそれだけ。