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半同棲していた大好きな、大好きな彼が自死で居なくなってしまいました。
当たり前に明日があったのに。
助けてあげられなくてごめんね。

たったそれだけの事

今日はお店がすごく賑やかだった。

冬は暇なことが多いから、彼が居た夏もこんな感じだったなあ…

なんてふと思った。


いつも楽しそうに笑ってて。


初めは付き合った事をお客さんに内緒にしてたから、店ではよそよそしく苗字で呼んだりしてた。


でもお互いすごくめんどくさがりで。

すぐに気にしなくなった。

だからだんだん知られていって。

みんなにお祝いされた。


まるであの頃みたいに今日は混んでた。


みんな楽しそうだよ。

元気だよ。


あの頃と変わらない。

いつもの常連さん。


彼と仲の良かったあの人も。

彼が嫌いだったあの人も。

彼のライバルだったあの人も。


今日も変わらず。

あの頃と変わらず。

何も変わらず。

楽しそうに。


ただ彼が居ないだけ。


たったそれだけのこと。


100人以上いる常連さんの中のたった一人。


みんなにとってはただそれだけのこと。


あの時、あの時期は一緒に悲しんでくれたけど。

今も彼を想ってる人は何人いるだろう。


今私がどんなに彼を想ってるか。

今でも彼を愛しているか。

大好きで大好きで。

あの日を後悔しているか。


一体誰が知ってるんだろう。


なんでこんなに悲しいんだろう。

なんでこんなに苦しいんだろう。

どうやったら楽になるの?

いつになったら終わるの?

誰に聞いたら分かるの?


まだまだ止まらない気持ちの波。


ここだけが救い。

唯一本音を言える場所。


聞いて欲しい。

答えがないのは分かってるけど。

答えなんて求めてないけど。


私が彼を愛してる印を残したい。


今日は全然気分が上がらない。

一人になるとダメだ。


帰って、ただいま。

そう言っても返事はない。


そんなアパートに今日も帰らなくては。


ただただ会いたい。

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