彼の友達
彼の友達と会って来た。
私が彼と出会うずっとずっと前からの友達。
私の知らない彼を知ってて。
友達の知らない彼を私は知ってる。
友達には紹介してくれていたから、顔と名前はなんとなく知ってたけど。
こんな事になる前はそんなに話をした事もなかった。
私が落ち込んでる時、何度もお世話になった。
話を聞いてくれた。
彼のアパートの駐車場に寝泊まりしていた頃も、何度も助けられた。
みんなだって、辛い。
だって私より付き合いが長いし。
本当に仲のいい友達。
それなのに、沢山沢山助けてくれた。
だから本当にどんなに感謝しても足りない。
彼の友達夫婦の家にお邪魔した事があった。
そこが彼の友達のたまり場になってる。
もちろん彼もよく行ってた。
呑んで泊まったりしてるらしい。
多分みんなすごく辛いし寂しいはず。
そこに、ボトルのお酒があった。
「8月28日○○の日」
○○は彼の名前。
うん。
そうだね。
なぜかそう思えた。
彼の告別式で友人代表で挨拶があった。
泣いてた。
私ももちろん泣いてたけど。
友達がみんな泣いてた。
悔しいよね。
寂しいよね。
こんなところで話したくないよね。
せっかく友人代表ならこんな形じゃなくて、結婚式でやりたかったよね。
まさかこんな事になるなんて。
その言葉が胸に刺さった。
彼が愛されてる事を知るとすごく嬉しい。
そんな彼の彼女になれて幸せを感じる。
だけど余計に悔しい。
こんな素敵な友達から彼を消してしまった。
私がもっとしっかりすれば、この友達もこんな気持ちにはならなかった。
私のせいだ。
友達も私の顔、見たくないのかな?
そんなマイナス志向に落ちる。
みんな本当に優しくて心配してくれてるから、そんな事ないのに。
落ち込んでる時はなに考えてもだめ。
だから今回も連絡をくれてすごく嬉しかった。
少し落ち着けた。
今日は少し気持ちが楽。
ありがとうございます。