そう私は思ってる。
彼は死にたくなんてなかった。
本当に普通の生活をしてた。
過去に鬱があったとかもなくて。
誰よりも元気で、笑顔で。
当たり前に明日があった。
次のオリンピックの頃には子供がいるかもね。
なんて話をしてくれた。
最後に私と別れてから、Suicaを買ってるね。
私が持ってない事馬鹿にしたことがあって。
コンビニとかでも使えるから便利だよ。
そんな話をした。
だから、ちょうど駅に来たし買って帰ろう!そうやってバイバイした。
ねえ。
なんでなの?
使う予定だったでしょ?
一緒に使おうよ!
またコンビニでご飯買おうよ!
明日は仕事終わったらご飯行こうね。
約束したのに。
なのに、なんで。
彼が居なくなった直後にみんなから言われた言葉。
今救えても、きっとまた同じ事になる。
一生一人にさせないなんて無理だった。
だから自分を責めないで。
みんな言った。
そうやって慰めてくれた。
だけど。
そんなの誰が分かるの?
彼は死にたかったんじゃない。
だからもしかしたら。
あの日が乗り越えられたら、どうにかなったかもしれない。
私には彼を助けられた。
そこには自信を持っていたい。
絶対に。
絶対に私は彼を助けられた。
助けるっていう表現は違うかもしれないけど。
なのに。
私は。
バカだから。
思いやりもなくて。
こんな事に。
大好きなのに。
こんなに好きなのに。
寂しかったね。
早く会いたいね。